「これからはちゃんとお金を管理して、正しく生きよう・・・」
敗北後に訪れる謎の賢者タイム。
しかしそんな思いは数日で薄れ、また繰り返す。
パチンコをやめたいが抜け出せない。
誰か助けて・・・。
あなたはそんな思いからこの記事を見つけてくれたのだと思います。
この記事では約15年間パチンコ依存生活を続け、約600万円の多重債務にまで陥った私が、パチンコをやめるために実際にやってみて有効だったと思う方法をご紹介します。
内容は【準備編】、【実践編】、【思考編】+αに分かれています。
【準備編】まずはスタートラインに立つ
現状をしっかり把握することが問題解決の鍵
①ギャンブル依存症という病気を受け入れる
パチンコをやめたいけどやめられない方は「ギャンブル依存症」という病気です。
意思の弱さがどうとか言うレベルを超えてしまっています。
まずはこれを受け入れましょう。
大当たりや連チャンをしたとき、非常にいい気持ちになりますよね。
お金も手に入るし、気分は最高。また打ちに行こう。
気付いた時には「脳内麻薬」漬けになっています。
認めたくない方もいるでしょう。
しかしどんなに言葉を取り繕っても事実は揺るがないのです。
受け入れることが第一歩。ここがスタート地点です。
②自分の現状を数字で書き出す
数字は嘘をつかない
自分の状況を偽りなく示してくれる
収支をつける
これについてはよくできたスマホアプリが色々あります。
「トータルではそんなに負けてない」なんて謎理論を展開している人に特におすすめです。
(やめたいのに打ちに行って収支をつけるのかよ)
と思われますか?
やめたいと思ってスパッとやめられるのなら、あなたはギャンブル依存症ではないですよ。
借入金管理表を作る(無借金の方も私の惨状を見ておくといいですよ)
すでに多重債務に陥っている方もいると思うので、紹介します。
借入金管理表を作りましょう。

この表は私の2016年のものです。
私はエクセルを使用していますが、何でもいいです。
借入のピークは2014年末くらいなので、これでもかなり減っています。
奨学金と車のローンも含め、最高で約600万円の借金がありました。
(個人情報満載なので、銀行名などは書き換えています。試算がざっくりにも程がある・・・。)
これを作ると自分の置かれている状況を嫌でも知ることができます。
なんとかしないといけないという気持ちをモチベーションにしましょう。
(私は毎月返済したら数字を減らして上書き保存をしていました。いつしかこれが習慣化され、モチベーションとなり、毎月の給料日が別の意味で楽しみになりました。上記の表はPC買い替え時にクラウドに保存して残っていたものです。最初からのを残しておけば・・・とブログで公開する今になって後悔してます。)
無借金や借入が少額の方は、こうはなりたくないと頑張りましょう。
くれぐれも「自分はマシだからまだ打てる」なんて思わないで下さいね(^^)
このブログを書いている今でも130万円ほど残っています(カードローン①とA銀行貸越と奨学金)。
パチンコはやめれらても、限度額式のローンはなかなか抜け出せませんねえ・・・。
【実践編】焦らずやっていく
禁パチに向けた戦いは長期戦になることも多い
気長にいこう
③パチンコの人間関係を見直す
次はパチンコで繋がっている人間との関係を見直すことです。
あなたにパチンコ仲間はいますか?
この関係も禁パチをできなくする要因です。
1番厄介だと言っても過言ではありません。
友達や同僚、そして恋人とパチンコを打ちに行くと楽しいですよね。
負けても誰かと一緒なら笑い話にできたり、
隣同士の台でお互いの演出を見て盛り上がったり、
自分は1人じゃないと実感できる。
そんな人間関係、今すぐ捨てましょう。
ただ、パチンコ以外で接することのない人間ならいざ知らず、他でも付き合いのある友人や会社で毎日顔を合わせる同僚、ましてや恋人ともなれば、そう簡単にいきませんよね。
そこで提案です。
思い切ってパチンコをやめたいと相手に相談してみるのはどうでしょうか。
真剣に相談してくる相手をないがしろにする人はあまりいないと思うのです。
そうでないのなら、それは本当の友人や恋人と呼べるでしょうか?
私の場合、別の理由で転職をし、たまたま友人と離れ離れになり、この関係を断つことが出来ました。
ただ1人になっても相当な期間、パチンコに通っていました。
一定の効果はあると思いますが、結局自分が変わらなければ足りないと気付くことになります。
(ちなみにこの時の転職先の手取りがそこそこあり、多重債務も耐えられました。)
④新たにハマれるものを作る

これについてはあなたも考えたことがあると思います。
私の場合はゲームセンターとTVゲームでした。
まずゲームセンターですが、「どうせ同じ金を使うならこっちの方がマシだ!」という
すごく投げやりな気持ちで向かいました。
そしてクレーンゲームにハマリました。
やってみて知ったのですが、あれって結構すぐにお金が無くなりますね。
半年ほどやりましたが、部屋が景品だらけになったのと、コスパが悪いのでヤメ。
パチンコだと500円ボタンを平気で押しまくるのに、クレーンゲームの500円投入口だと手が止まる。
狂った金銭感覚ですね。
ところでゲーセンのパチンコ台って、何であんなに魅力がないんでしょうか?(マジレス禁止)
次はTVゲームです。
元々ゲームは好きだったので、PS4は持っていました。
色々やりましたが、「ウィッチャー3」や「フォールアウト4」は軽く50時間は遊べました。
この間も我慢できずパチンコに行きましたが、頻度がぐっと減ったのはこれをやり始めた時です。
今では自作でゲーミングPCを組み、steamなどでゲームを買って楽しんでいます。
(そんな金があるなら借金を返せ?ごめんなさい!!)
ゲームはコスパがいいですね。
⑤通帳のみ戦法
私の禁パチの最後の決め手となったのがこの方法です。
キャッシュカードなしで給与とは別の口座を作り、余ったお金を全て入金する方法です。
ATMでの入金は通帳さえあればできるが、出金は窓口に行かないとできないという特性を利用します。
ここで気を付けることは1つ、毎月ギリギリの金額を攻めることです。
私は給料日になると、借金や家賃の引き落とし口座などに入金した後、残りは全てこの口座に入れました。
この時「何があるか分からないし、これくらいは持っておこう」とするのは危険です。
貯金はできますが、同時にパチンコに行ってしまっては解決にならないからです。
大丈夫、緊急でお金が要ることなんて滅多にありませんから。
今はキャッシュレスも進んでますしね。
【思考編】心の持ち方
自分は意思が弱く、人より劣っている
今すぐそんな考えは捨てよう
時間の無駄だ
⑥周りの雑音は気にしない
やめたいと思いつつ、ずっとパチンコをやっていると、自分に嫌気が差します。
「自制がきかず、意思も弱い。自分はダメな人間だ」と自信を失うこともあります。
そんな時に、
「ギャンブルは胴元が勝つように出来ているから、絶対に負けるんだぞ。」
「その金があれば、どれだけのモノが買えたと思う?」
と言ってくる人間がいたらどう感じますか?
少なくとも私は直接言われた経験がありますが、みなさんはどうですか?
(ネットにもよく書き込んでる人がいますね)
聞いてみなくとも、みなさんの気持ちは分かるつもりです。
そういうのはスルーでいきましょう!
反発しても相手をつけ上がらせ、精神をすり減らすだけです。
そういった人間は、自分に大義名分があると勘違いし、攻撃することが許されると無意識に思っているのです。
自分は正論を言っている、こいつのために言ってやっているとご満悦なのです。
ギャンブル中毒以外にも、ネットで執拗に他人の失敗を叩く人間がいますよね。・・・まあ、これ以上書くと興奮して別の記事になりそうなので、やめておきます。
⑦乗り越えられたらこの経験は必ず財産となると知る
私は自身の禁パチ経験をブログで共有することにしました。
同じ苦しみを持つ方々の助けになればと、充実した気持ちになっています。
みなさんの苦しい経験がいつか笑い話になれば、そう思ってPCに向かっています。
この経験を生かすも殺すも自分(あなた)次第なのです。
パチンコをやめたい方へ「その他のアドバイス」
カードローンに手を出すのはやめよう
ギャンブル依存症×カードローンは最凶タッグです。
このローンの恐ろしいところは4つ
- パチンコのための借金のハードルがなくなる
- 金利が恐ろしく高い
- 限度額までが自分の金だと錯覚する
- 返済と借入の地獄のループに陥る
特に恐ろしいのが1です。
誰だって最初は借金に抵抗があるものです。
この私ですらそうでした。
しかし、震える手で最初の数万円を借り、サンドに挿入したが最後。
この瞬間に、パチンコのための借金は「特別なこと」ではなくなります。
1歩踏み出せば道が開けるというのは、良いことばかりに限った話ではないのです。
(奨学金や車のローンとは全く違った感覚です)
3と4についてはギャンブルをやめられた私も抜け出せていません・・・。
1パチは効果がない
1パチなら負ける金額も少ないからという理由でそっちに流れる人がいます。
これはパチンコをやめるという目的に対して、全く効果がありません。
パチンコホールから遠ざかるという行動なしに禁パチは成しえないのです。
最後に・・・「あきらめてはいけない」
今でこそパチンコ地獄から抜け出せた私ですが、何度禁パチに失敗したかもう覚えていません。
1番しんどかったのが、8カ月間の禁パチ後にまた打ちに行ってしまった時です。
仕事のストレスを言い訳にしたのですが、そんな時に限って勝っちゃうんですよね。
その頃には「もう大丈夫」と上に書いた対策をやめていたのも失敗でした。
「負けなければいいんだ。収支をつけて、ちゃんと管理すれば・・・。」
「この勝ち分の範囲で打って、なくなったらやめればいい・・・。」
勝利の興奮に頭がやられ、それからまた半年以上続けてしまいました。
最終的に次の禁パチ期間が現在へと続くことになります。
禁パチへの道は険しく、特効薬は無いと思っています。
でもあきらめないで下さい。
パチンコをやめるという目的を見失わなければきっと抜け出せる日がやってきます。
私の経験がみなさんのお役に立てることを祈っております。