【同調圧力】内向型のアロマンティックにとって、恋愛至上主義は害悪である

人生・考え方

こんにちは、マルベリーです。

悩める猫
悩める猫

今まで恋人ができたことがない。周りの人間は結婚して子供もいるのに・・・。
インターネットには、そういう人間は何か問題があると書いてるし、自分ってダメ人間なのかなあ・・・。

と悩んでいる人も少なくないと思います。

世間の評価を受けて「恋愛や結婚をしていない自分は劣っているのではないか」と考えて苦しい気持ちになりますよね。もしかするとそれは「恋愛至上主義」の影響かも知れません。

この記事では、内向型で恋愛に興味がないのに、世間の評価に苦しんでいるあなたに向けたアドバイスをまとめています。

最後まで読んで頂ければ、きっと気持ちが楽になって、前向きに考えられるようになりますよ。

内向型に向けた記事ではありますが、そうでない方の参考にもなりますので、是非読んでみて下さい。

内向型のアロマンティックにとって、恋愛至上主義は害悪である

恋愛経験の有無で人間の価値を測る「恋愛至上主義」

恋愛至上主義(れんあいしじょうしゅぎ 英:Love supremacism)は、恋愛を人間における最高の価値と考える思想・思考形態を指す。

Wikipedia:「恋愛至上主義」の頁より

このような考えは、恋愛経験のない人間は損な人生を歩んでおり、恋愛ができないということは何かが欠落しているに違いないと決めつける要因になりかねません。実際にそのような価値観を持っている人もいるでしょうし、「恋愛経験のある自分はそうでない人間より優れている」と感じる人もいるでしょう。

「恋愛に関しては全ての人間が興味を持っているに違いない」という価値観のもと、

興味ないと言っている人間は言い訳をしているだけ。

努力が足りていないからモテないんだ。

と考える人間もザラにいることでしょう。

これだけ多様な価値観が認められている世の中においても、思考停止している人間は他者を理解する視点に欠けているのです。

またメディアがこの思想のもと、恋愛しない人間を煽っている印象も受けます。「最近の若者が恋愛をしないから、少子化に拍車がかかっている。」というのは典型的ですね。

こんな恋愛至上主義が蔓延する社会の圧力にさらされては、いくら自分軸を持って恋愛をしない選択をした人でも、コンプレックスや自己嫌悪を抱えてしまうのも無理はないと言えます。

「アロマンティック」とは他者に恋愛感情を抱かない人のこと

「アロマンティック」とは、他人に対して恋愛感情を抱かない、またはほとんど抱かない人々の性的指向を指します。程度によって複数のタイプがあるようですので、一部を紹介します。

  • デミロマンティック: 親密な関係を築いた相手だけに恋愛感情を抱く。
  • グレイロマンティック: 稀に、または特定の条件下でのみ恋愛感情を抱く。
  • リスロマンティック: 恋愛感情を抱くことはあるが、恋愛関係を築くことを望まない。

以下は、アロマンティックである可能性を示すいくつかのサインです。

  • 他人に恋愛感情を抱いたことがない。
  • 恋愛に興味がない。
  • ロマンチックな映画や小説に興味がない。
  • 恋愛関係を築くことが想像できない。
  • パートナーがいなくても幸せである。

これらのいずれかに該当すれば、程度の差こそあっても、アロマンティックであると考えられます。

「内向型」だと自分が「アロマンティック」だと気付けない可能性がある

あなたが内向型の場合、アロマンティックなどのタイプに当てはまっていたとしても、積極的に人との交流をしないため、(若い頃は特に)気付けない可能性があります。内向型は1人でいても寂しさを感じずに過ごすことが出来るので、さらに拍車がかかるでしょう。

この状態で恋愛至上主義の影響を受けると、「自分は努力不足で恋愛ができないのか」と落ち込んでしまうかも知れません。もともと恋愛に興味がない人に対しても、世間の同調圧力は強いですからね。

私が内向型のアロマンティックにとって、恋愛至上主義は害悪であると主張する理由はここにあります。外向型であれば多くの人間と関わるうちに、気付きやすいと言えますからね。

(↓内向型と外向型の違いについては、こちらの記事も参考にして下さい。)

内向型のアロマンティックは他者の意見に惑わされず、自分の心に従おう

恋愛や結婚に対する自分の価値観を再確認しよう

あなたは恋愛や結婚を望んでいるでしょうか?若者の恋愛離れが進んでいるとか、結婚がオワコン化しているなどの外部の情報を遮断して考えて下さい。あなたは恋人が欲しいと感じますか?結婚をしたいと思っていますか?

もし望んでいないのなら、あなたは求めていないのでしょう。ですから恋愛至上主義に流されて出会いを求める必要はありません。同調圧力に屈し、婚活やマッチングアプリなどを始めようとしているのならやめた方がよいです。

恋愛至上主義で思考停止した周囲の雑音はシャットアウトしよう

理想が高すぎるんだよ。
もっと自分に自信を持った方がいいよ。
受身だからだよ。
もっと他人に興味を持とうよ。

これらはよくあるお節介の言葉ですが、恋愛に興味がない人間に対しては筋違いもはなはだしく、見下しの表現です。少なくともインターネット上には散見されます。

インターネットの場合、よく見るとそれらを発信しているのは婚活の業者であったり、そういった趣旨をまとめたブログ記事であったりします。彼らは商売でやっているのですね。
匿名で書き込みのできる掲示板や質問サイトの内容は、最初から気にする必要はありません。世の中には他者を見下すことで満足感を得る人間もいますから。

また現実世界の場合、そういった発言をする人間とは距離を置くのがよいです。学生の場合は、多様性を理解している世代なのであまりないのかも知れませんが、社会人で特に会社内にそういった人間がいる場合、上司に相談するのがよいですし、職場全体にそんな雰囲気がある場合は転職するのもアリでしょう。

いずれにしても、こうした発言をする人間のレベルはお世辞にも高いとは言えません。他者の領域に土足で踏み込んでまで、自己の正当性を主張していますからね。自立している人間は人生に集中しているので、こうした発言をしたりはしません。

あえて恋愛や婚活にチャレンジしてみるのもアリ

「おい、言っていることが違うじゃないか!」
と思われましたか?誤解です。私は恋愛至上主義に流されることを否定しているのであり、恋愛や婚活を否定しているわけではありません。

人生は一度きりです。興味がないから他のことに時間を使いたいという人もいれば、経験を得ることを目的にやってみるのもいいかなと思う人もいるでしょう。もしかすると楽しくて新鮮な体験ができるかも知れません。思考停止した恋愛至上主義に対抗するためだけに、自らの選択肢を狭める必要はありません。

ただし、決めるのはあなたです。人生の決定権は絶対に他人にゆだねてはいけません。

まとめ:「恋愛至上主義」の「同調圧力」に負けないで!

世の中には様々なステレオタイプや同調圧力があります。近年では多様化が受け入れられる風潮があるため、以前よりは大分マシになりましたが、それでもなお健在です。恋愛至上主義もその1つであり、これに屈して望まない出会いを求めたり、婚活を進めている人も少なくないでしょう。

特に女性の場合は男性よりも風当たりが強い傾向にあり、苦しい思いをしている人も多いと思います。私はこうして記事を書くことでしか力になれませんが、どうか負けないで欲しいです。

同調圧力に基づいて他者を見下す人間は、口では「様々な個性や価値観がある」と言っておきながら、自己の矛盾に気付いていなかったりするので、積極的に距離を置くようにしましょう。

あなたの人生はあなただけのものなのですから。

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