内向型と外向型の違い
内向型と外向型、それぞれの特徴について
内向型と外向型は、ユング心理学で提唱された性格類型であり、人のエネルギーの源泉がどこにあるかによって分類されます。
内向型と外向型は綺麗に分けられるわけではなく、グラデーションのようなものであり、ちょうど中間あたりにいる両向型も存在します。
内向型は、自分の内面にある思考や感情、感覚からエネルギーを得るタイプです。
そのため、一人で過ごす時間や静かな環境を好みます。
また、深く考えたり、じっくりと観察したりすることを好む傾向があります。
一方、外向型は、他人との交流や活動からエネルギーを得るタイプです。
そのため、人と話すことや外に出かけることを好みます。
また、行動的であったり、社交的であったりすることを好む傾向があります。
内向型と外向型は、それぞれ異なる特徴を持っています。
以下に、それぞれの代表的な特徴をまとめます。
内向型の特徴
- 一人の時間を大切にする
- 感情が表に出にくい
- 思考を巡らせることが好き
- 浅い会話は苦手
- 聞き上手
- 慎重かつ柔軟
- 集中力が高い
- 独創的なアイデアを持っている
外向型の特徴
- 社交的でオープン
- 話好き
- 行動力がある
- アクティブ
- 楽観的
- 場を盛り上げるのが得意
- 人脈が広い
- 新しいことに挑戦するのが好き
内向型と外向型ではドーパミンに対する感受性が違う
内向型と外向型の違いとして、ドーパミンに対する感受性の差があります。
ドーパミンは神経伝達物質の一種であり、適切に分泌されることで快適さを感じられますが、必要な量は内向型と外向型で違います。
ドーパミンは外部からの刺激や報酬によって分泌されます。
内向型はドーパミン感受性が高い(=少しのドーパミンで満足できる)
- 1人でいることでエネルギーが充電される。
- 刺激を避けるため、人ごみなどを避ける。
- 読書や少人数での会話を好む。
- 報酬や評価より、自己成長などの内面にモチベーションを見出す。
外向型はドーパミン感受性が低い(=満足を得るには多くのドーパミンが必要)
- 人と関わることでエネルギーが充電される。
- 刺激を満たすため、積極的に人と関わる。
- 飲み会、イベントなどを好む。
- 報酬や評価によって、自分の価値をはかる。
内向型と外向型は表裏一体の存在であり、優劣はない
内向型と外向型は異なる長所と短所を持っていますが、本来はどちらが優れているということではなく、表裏一体の関係です。
ただ現代は外向型が評価されやすい時代であり、内向型の中には生きづらい思いをしている人が多いでしょう。
しかし近年はIT技術の発達により、内向型の強みが活かせるフィールドが増えてきました。
コロナウイルスの影響により働き方が見直され、テレワークや自宅でできる副業が注目を集めたことは記憶に新しいですね。
終身雇用も崩壊した今、会社に勤務することだけが選択肢ではなくなっています。
(外向型にとっては、コロナ禍の自粛期間が辛かったでしょうね。)
(↓内向型で損をしている、つらい・・・と感じる方は以下の記事も参考にして下さい。)
内向型と外向型が避けた方がよい職業
内向型が避けた方がよい職業
- 営業職: 外向型の人と比べて人との交流が苦手なため、積極的に営業活動を行うことが難しい場合があります。
- 教師: 生徒の前で長時間話す必要があり、エネルギーを消耗しやすい場合があります。
- 芸能人: 人前に出ることが多く常に注目されるため、ストレスを感じやすい場合があります。
- 政治家: 多くの人を前に演説したり討論したりする必要があり、プレッシャーを感じやすい場合があります。
- スポーツ選手: チームワークが重要であり、常に周囲とコミュニケーションを取る必要があるため、負担に感じる場合があります。
外向型が避けた方がよい職業
- データアナリスト: 一人で黙々と作業することが多く、退屈に感じる場合があります。
- プログラマー: 集中力が必要であるため、周囲の環境に影響を受けやすい外向型の人にとっては、作業効率が下がる場合があります。
- 研究者: 地道な研究活動が中心であり、外向型の人にとっては刺激が少ないため、物足りなく感じる場合があります。
- 事務職: 細かい作業が多く、規則正しい生活を送る必要があるため、窮屈に感じる場合があります。
- 司書: 静かな環境で働く必要があり、物足りなく、エネルギーを発散できない場合があります。
一般的な傾向です。それぞれの強みを活かして、どんな分野でも活躍している方は大勢いらっしゃいます。最終的には自分のやりたい仕事を選ぶのが一番でしょう。
まとめ
内向型と外向型の違いや特徴についてお話ししました。
両者は例えるなら月と太陽のような存在であり、どちらも優れた特徴を持っています。
まずは自分がどちらのタイプであるか分析し、強みをしっかり理解することが大切です。
強みを活かせる環境に身を置くことができれば、きっと人生の満足度は上がるでしょう。
内向型と外向型は互いの不足を補って助け合える存在なのです。