【この世は不平等】劣等感を克服するには、内向型の自分を受け入れるしかない

人生・考え方

こんにちは、マルベリーです。

内向型であるがゆえに、

悩める猫
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  • 積極的に行動を起こせない。
  • 友人が多く、明るくキラキラしている人に憧れてしまう。
  • 深く考えすぎて落ち込んでしまうことがある。

といった劣等感を持っている人は多いのではないでしょうか。この世は外向性が評価される社会であり、アクティブに活躍している外向型人間と比較して、劣っていると感じることは苦しいものですよね。

この記事では、外向型社会においてずっと劣等感に苦しんでいた私が、それを乗り越えるために学んだ方法を紹介しています。読んで頂ければきっとあなたの苦しみが和らいで、残酷な現実に立ち向かうことができるようになるでしょう。

劣等感を克服するには、内向型の自分を受け入れるしかない

あなたが劣等感を克服するためには、現在の自分自身を受け入れ、自分の強みに目をやる必要があります。たとえ辛くとも、「あるがままの自分」を受け入れなければ前に進むことは出来ません。それは決して簡単なことではないでしょう。

なぜならこの世は不平等に出来ているからです。

【この世は不平等】性格の50%は遺伝で決まり、世間の評価項目は決まっている

性格は遺伝と環境で決まる

まず、あなたに確認をして欲しいことがあります。それは人間は不平等であるということです。これについては私に言われなくとも、ご存じでしたでしょうか?過去に「親ガチャ」という言葉も流行りましたね。

実際に性格の50%は遺伝で決まると行動遺伝学の研究が示しています。残りの50%は環境ということになりますが、これも自由に変えられるものではありません。

つまり性格はそのほとんどが自分の意思によらず、決定づけられてしまうのです。当然、内向型であることも例外ではありません。

この世での評価項目は決まっており、偏った個性のみが優遇される

外向型であろうと内向型であろうと、それぞれの強みがあり、異なった長所を持っています。理想論で言えばそれぞれの特性が評価されるべきですし、「みんな違ってみんないい♪」の精神で、全員が輝いて生きられる世界がベストでしょう。

しかし現実世界ではそうはいきません。評価される個性は外向性があることに偏っており、外向型人間が得をする状態になっています。にもかかわらず全員が同じ土俵に引っ張り上げられ、競わされるのが当然の世の中です。内向型人間としてはたまったものではないでしょう。

世間で評価される個性(外向性)

  • 社交的であり明るく、人間関係が広い
  • リスクを恐れず、積極的にチャレンジできる
  • 小さなことでくよくよしない精神力を持っている

この世は残酷です。人それぞれ個性があることは誰もが認めるはずなのに、なぜか評価されない人間は「努力が足りていない」「自己責任だ」と言われてしまいます。いつの間にか全員が生まれつき平等であることを前提として、話が進んでしまうです。

(↓内向型と外向型の違いについてもっと知りたい方は、以下の記事も参考にして下さい。)

内向型のあなたが劣等感に苦しむ本当の理由

こうした世間の評価も当然苦しいのですが、あなたが本当に苦しいのは、「文句を言っても何も変わらない」と理解しているからでしょう。この世は不平等に出来ているにもかかわらず、それでも何とか歩き出さないといけない。「でもやっぱり悔しい・・・」と思うあなたの痛いほどの気持ちは、私には理解できるつもりです。

私自身も内向型に生まれたことを呪い、外向型人間を妬ましく思ったことがあります。ずっと外向型社会にしいたげられてきた現実を受け止められず、苦しんでいた時期もありました。文句を言っても現実は変わらないと理解しているから余計に辛かったのです。

劣等感を受け入れて自分の強みを活かすしか、克服する方法はない

苦しみながらも前に進むには、こうした世の中の不平等を受け入れるしか方法はありません。そのためにはまず自分自身を知る必要があります。自分の強みを知らずに社会の評価に流されて、生まれつき有利な外向型人間と同じルールで競い合ったところで、勝つことはできませんから。

次の項目からは内向型のあなたが劣等感を受け入れて、劣等感を克服する方法を紹介します。

内向型のあなたの劣等感を強みに変える方法

1.現状の自分を受け入れる

1.自己認識を行う

自己認識とは、自分の性格、価値観、強み、弱み、感情、行動パターンなどを理解することです。この記事を読んでいるということは、おそらく性格診断などはすでにお済みかと思いますが、それだけでは十分と言えません。

内向型と言えど、全ての人間が同じわけではありません。この作業をしっかりと行うことで、劣等感を上手く利用し、自分が進むべき道を見出せるようになります。

今の気持ちを紙に書き出す

あなたはどんな時に楽しいと思うでしょうか?どんな時に苦しいと思うでしょうか?今は何を思っているでしょうか?ぜひ紙に書いてみて下さい。書き出すことで、自分を客観的に見つめることができます。恥ずかしいことでも何でも書きましょう。誰かに見せる必要はありません。

書くことで、不安な気持ちも軽減できます。これは「ジャーナリング(書く瞑想めいそう)」と呼ばれる手法で、メンタルヘルスの分野でも取り入れられています。考えすぎて思い悩む傾向がある内向型のあなたには、不安を取り除く最適な方法の一つです。

書かれた内容をまとめてみて、自分が何を考え、何を望んでいるのか分析してみましょう。分析は内向型人間の得意分野ですから、難しくはないと思います。

余談ですが私は手が大きいので、疲れないようにドクターグリップのボールペンを購入しました。

誰かに自分の印象を聞く

友人や家族、同僚に自分の印象を聞いてみましょう。身近にいる人間というのは、思った以上にあなたのことを見ています。まさに客観的な目線です。恥ずかしいとは思いますが、さりげなく聞いてみてもいいですし、正直に目的を話してもいいと思います。あなたが信頼できる人であれば、きっと力になってくれます。

相手にはマイナスの評価も遠慮なく言ってもらいましょう。目的は自分を客観視することにあります。

環境やタイミングによっては聞ける人がいない場合もあります。その場合は、過去にどのように評価されたことがあるかを思い出して下さい。

2.自己受容を行う

現在の自分を受け入れることは簡単ではないかも知れません。「友達がいない」「恋人ができたことがない」「決断に時間がかかり過ぎてしまう」「答えは出ているのに行動ができない」「無理に明るく振る舞おうとして疲れてしまった」など、どれも体験したことがある人にしか分からない苦しみです。

気が狂いそうになるくらい悩んだこともあるかも知れません。だから簡単に受け入れろとは言いません。ここが劣等感を克服する作業で一番苦しい部分です。時間が掛かっても良いので、自分のペースでやってみて下さい。

この時決して他者(特に外向型)と比べたり、自分を責めたりしないで下さい。いつくしみの心を持って、客観的に見つめましょう。あなたを認めてあげられるのはあなたしかいません。ありのままの自分を受け入れることが、自己受容です。

ただし、この作業を完璧にこなすことはかなり難しいです。私自身も、未だに完全に自分を受け入れることができていません。「行動を起こして自己肯定感を高めなければ、これ以上は進めない」というところまできたら、次のステップに向かいましょう。

2.受け入れた自分の力を活かす方法を探る

自分の強みを知る

自己受容の作業の目処がついたら、あなた自身が持っている能力について検証しましょう。これらは表裏一体ですので、短所と思っていたことが長所になることがあります。

内向型の短所 → 長所の具体例

・行動力が低い → 深く考えられる、リスクを考慮できる
・友人が少ない → 狭く深い人間関係を構築できる、時間やお金がかからない
・控えめであまり話さない → 聞き上手になれる
・繊細で傷つきやすい → 他者の痛みに寄り添える
・過去の言動を悔いやすい → 少ない経験から多くを得ることができる
・あまり社交的ではない → 慎重に相手を見極められる

これらは、大なり小なり内向型のあなたが持っている長所です。世間では外向型の特性が過剰に評価されるので、最初は違和感があるかも知れません。世間の評価というバイアスを外して考えましょう。「彼を知り、を知れば百戦危うからず」です。

強みを活かせる方法や環境を考える

強みを活かす方法を考える

例えば営業職の場合、ガンガン得意先を訪問して積極的に声をかけたり、多少強引でもセールスをかけることで成績が上がる時代もありました。しかしながら昨今では詐欺のニュースが世間を騒がせたりするので、営業に対する顧客の警戒心も強まっています。

ましてや現代は不景気な世の中です。明るく言葉巧みにセールストークを行う営業の人間を不審に思っても何ら不思議ではないでしょう。内向型の営業の言葉には重みがありますし、強引に売るような営業はしない(できない)ので、顧客からの信頼を得やすい場合もあります。

実際に内向型の営業が成績上位にいることも珍しくないようです。外向型の真似をしても、自分の強みを消してしまうどころか、単なる劣化版にしかなりません。自分の強みをどう活かすかを考えることが大切と言えます。これらは考え方次第で、他の職種にも応用が効くでしょう。

私自身も営業職や接客業の仕事をした経験があります。落ち着いているので、先輩の得意先に同行訪問を行った際も「上司を連れてきたのかと思った」と言われたり、旅館のフロントの仕事をしていた時には「品があって丁寧だ」といった評価を受けたことがありました。

当時の私は外向や内向といった概念を知らず、正しいとされる外向型の振る舞いを真似ていました。今思えば、それでも相手はしっかりと見てくれているものです。

環境を変えることも視野に入れる

場合によっては環境(職場)を変えるのも一つの手段です。

内向型はその繊細さゆえに、他者と接し続けると疲れてしまう傾向にあります。これは脳の構造上、同じ刺激でも過剰に感じ取ってしまうからです。内向型は1人でいる時にエネルギーを回復できます。ですから刺激の多い接客業は向いていません。またマルチタスクも苦手です。これは内向型の深い思考にマッチしないからです。

もしこれらの理由から現在の仕事にストレスを感じているようなら、もっと能力が活かせる仕事に転職するか、そういった部署に異動願を出してみてもいいかも知れません。雇われの仕事を辞めてフリーランスを始めるのもいいかも知れません。終身雇用は崩壊し、既に時代は動き出しています。

私は過去に営業職電気工事士旅館のフロントの仕事の経験があります。

営業は転職をしつつも10年続けることができました。ほぼ単独で行動できることに加えて、ある程度自分のペースで仕事が進められたので長く続けられたのだと思っています。

電気工事士の仕事は、騒がしい現場も多く、知らない職人さんと同じ現場で仕事をすることもあったので疲れてしまいました。これは1年で退職しました。

旅館のフロントの仕事をしている時は、別の作業をしている時でもお客様にベルで呼び出されたり、電話対応、大浴場の準備、食事の配膳、客室の準備もしていたので、家に帰るころにはグッタリしていました。フロントの仕事は1年半でやめてしまいました。

(営業職はともかく、自分の適性をしっかり理解せず生きてきたんだなあと感じています。今となっては良い経験ですが。)

その後、自分を見つめなおして色々と考えていた際に内向型の存在と特徴を知り、本やネット記事などを読み漁ってその長所に気付きました。そこから更に劣等感を克服するための方法も学び、実行しつつ発信活動も行っています。

現在はフリーランスのWEBライターになるべく準備を進めているところです。ずっと一人で部屋にいても全く苦にならないことに加えて、思慮深く論理的なので適性はあると感じています。

自分なりの結論を出したら、ゴールを決めて行動しよう

ある程度方針が決まったら、自分のゴールを定めて行動しましょう。行動といっても、やみくもに始めろというわけではありません。内向型の長所を活かすには、慎重に計画を立てて準備をする必要があります。勘違いしている人も多いのですが、すぐにゴールに向かって動き出すことだけが行動ではありません。それでは何も考えていないのと同じです。

情報を得ながらリスクや得られるメリットなどを洗い出し、自分なりの道筋を立てることで、初めて内向型は行動できるのです。「まず動こう!」などという世間の風潮は外向型向けであることが多いので、決して惑わされないようにしましょう。

ただし、考えすぎて動けなくなることが内向型の弱点であることをお忘れなく。しっかりとしたゴール設定が出来ていれば、自然と動き出せるようになります。

内向型人間が劣等感を克服するために、気をつけること

劣等感の取り扱いには注意が必要

近年話題となっているアドラー心理学によれば、劣等感自体は上手く利用すれば、成長の原動力となるとしています。問題は「劣等コンプレックス」です。

劣等コンプレックスとは、環境や遺伝などのせいにして努力することを放棄し、逃げ出すことです。こうなってしまうと成長は望めません。

ただ、環境や遺伝などによって不利になることは事実としてあり、それは経験した人間でなければ分からない苦しみでしょう。多くの人はこのままではいけないと理解していても、一歩踏み出せずに苦しんでいるのだと思います。

勇気を出して前に進んで欲しいです。

外向型人間向けの情報に惑わされない

前述のとおり、現代社会は外向型の人間に有利な環境が整っています。情報もまたしかりです。

  • 人間関係は広く浅い方が幸せになれる
  • 考えるより積極的に行動をしよう

こういった内容の情報や考え方は明らかに外向型人間向けです。あなたが余程のこだわりを持って身に付けたいのでなければ、スルー推奨です。外向型社会の影響で、あなたの価値観にもかなりのバイアスがかかってしまっているかも知れませんが、冷静に判断しましょう。

外向型人間を敵と見なさない

私自身も、内向型である自分への劣等コンプレックスで気が滅入っていた時に、自分を苦しめた外向型社会や、普通に生きているだけでメリットを得ている外向型人間を恨んだことがあります。

でも冷静になって考えると、これまで接してきた外向型とおぼしき人間は、とても気が良く楽しい人が多かったです。こちらの劣等感を下に見てくるわけでもなく、むしろぐいぐい引っ張ってくれて頼もしかった。

彼らだって好きで外向型人間に生まれたわけではないし、同じように人生に苦しみや劣等感を抱えています。悩みというのは主観的なものなので、どちらがより苦しいかなんて分かりませんから。

外向型人間と内向型人間が足りない部分を補い合うことで、理想的な社会が実現するでしょう。

まとめ:自分を受け入れて、内向型の劣等感を強みに変えよう!

今回はこの外向型社会で消耗している内向型の仲間に向けて、「劣等感を克服して強みに変える方法」をご紹介しました。

まとめると、以下のようになります。

  1. 不平等で残酷な現実を理解し、受け止める
  2. 自己分析と自己受容を行い、強みを分析する
  3. 強みを活かせる振る舞いや環境を考え、行動する

実はこの方法は、別の劣等感を克服する際にも役立ちます。ぜひ応用してください。

私自身もまだまだ道の途中ではありますが、現実を受け止めて解決策を考え、自分のゴールを決められました。上手くいくかどうかはやってみないと分かりませんが、少なくとも社会の評価と自分の間でのギャップに苦しむことはあまり無くなったと感じています。

周囲に惑わされず、自分軸で生きやすいのが内向型人間の強みです。今は多様性の時代と言われますが、自分の内側に目を向けて、信念に従って生きられる人間こそが生き残れる社会がすでに始まっています。人生は有限ですので、他者の勝手な評価に惑わされて生きる時間などありません。

あなたが一日も早く苦しみから解放されて、自分自身の人生を歩めることを祈っています。

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